【前編】猫の妙術(ねこのみょうじゅつ)とは?五輪書と並ぶ大名作の武道書

猫の妙術

 

どーも、合気道合心館京都大阪のおがわです。

 

 

どーも、どーも。

 

 

最近、ぼちぼち武道書の読書を再開しだしました。

 

 

 

今回は、武蔵の「五輪の書」と並ぶとも言われている武道書の古典である「猫の妙術」を簡単にご紹介いたします。

 

 

 

私は「猫の妙術」を読みやすく、現代語訳で書かれた「新釈 猫の妙術」という本を読みました。

 

わたしは20年間、合気道を稽古していますが、今後の稽古の際に、心しておきたい内容ばかりだと思いました。

 

 

剣術の教えを、ネコのネズミ捕りに例えているお話なので、簡単な内容なのだろうとなめていました。

 

 

ネコをなめてはいけませんね。

 

 

 

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「猫の妙術(ねこのみょうじゅつ)」とは?

「猫の妙術」は江戸時代初期に関宿藩藩士であった佚斎樗山(いっさい ちょざん)が書いたお話です。

 

 

佚斎樗山が書いた「田舎荘子」の中に収められている一話になります。

 

 

ネズミ取りの達人である老猫が教えを説くという内容です。

 

 

剣術で大切な極地を、ネズミ捕りに例えたコミカルな談話ですが、その内容は奥深く、剣術指南書として長く、多くの剣術家に愛読されてきました。

 

 

本来むつかしい内容を、ストーリーに落とし込んで、誰にでも読みやすく、理解しやすく書かれています。

 

 

 いわば、江戸版「もしドラ」と言えるかもしれません。

 

 

しらんけど

 

 

 


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■佚斎 樗山(いっさい ちょざん)

佚斎 樗山(いっさい ちょざん、万治2年3月27日(1659年5月18日) - 寛保元年4月9日(1741年5月23日)は、江戸時代前期-中期の武士、戯作者。

 

 

本名は丹羽十郎右衛門忠明。姓は丹羽。名は忠明。通称は十郎右衛門。別号に可渓斎。

 

 

下総関宿藩藩士。父定信の代より下総国関宿藩の久世家に仕える。

 

 

享保12年(1727年)刊の『田舎荘子』をはじめ、『河伯井蛙文談』『再来田舎一休』などの「樗山七部の書」を著す。

 

 

他に『天狗芸術論』などを著した。

 

 

京都の増穂残口と並び、談義本の祖とされる。

 

 

また熊沢蕃山の影響も指摘されている。

 

引用:Wikipedia

 

 

 

 

 

 

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【時代背景】猫の妙術が書かれた頃の武士は・・・

武士だって怖い

 

現在に生きる私たちは、武士ならば、だれでも死を恐れぬ豪傑ばかり

 

 

命がけの真剣の切り合いなど、日常茶飯事、へっちゃらプー

 

 

だと思ってしまいますが、

 

 

実際はそうではなかったそうです。

 

 

 

武士だって、人間ですからね。

 

 

死ぬのは誰だって怖いですよね。

 

 

 

 

 

 

特に「猫の妙術」が書かれた時代は、太平の江戸時代

 

 

関ケ原の合戦を最後に、大きな戦もなく、武士は実際に斬りあう事もほとんどなくなりました。

 

 

そんな時代において、真剣勝負における「心」の在り方について説いたのが、この「猫の妙術」です。

 

 

ネズミ取りの達人である老猫が、ほかの猫と剣術家にその極意を説くという、なんともコミカルなストーリーですが、その教えには真剣勝負に通じる深遠な教えがあります。

 

 

ですから、今日まで武道の指南書として、多くの人に読み継がれてきたのでしょう。

 

 

しかし

 

猫の言葉が分かるなんて、江戸時代版「じゃりン子チエ」と言えるかもしれません。

 

 

しらんけど

 

 

 

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「猫の妙術」おすすめの本

①新釈で読みやすい

②原文を読める


 

このブログは「新釈 猫の妙術」をもとに内容を紹介しています。

 

 

この本は、現代人にも、読みやすいように、書かれているので、原文にない表現も記載されているかもしれません。

 

 

ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

おがわ
   おがわ
同じ作者が書いた「天狗芸術論」。剣術者が深山で天狗に出会い、「武芸」の極意を教わるというお話です。猫の妙術と併せて読みたい一冊です。

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【前編】新釈 猫の妙術の超ざっくり解説

「猫の妙術」の超ざっくり解説

 

では、新釈「猫の妙術」を超ざっくり解説します。

 

 

少し、長くなりそうなので、前編後編に分けてご紹介いたしますね。

 

 

 

 

1)剣術に悩む勝軒(しょうけん)の家に大きなネズミがあらわれる

剣術に悩む勝軒(しょうけん)の家に大きなネズミがあらわれる。

 

むかし むかし・・・

 

 

剣術の奥義を極めようと悩むショーケンの家に、

 

 

ネコくらいある、でけーネズミがでます。

 

 

 

 

 

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2)勝軒の飼い猫の白ネコがやられる

勝軒の飼い猫の白ネコがやられる

 

こまったショーケンは

 

 

飼い猫の白ネコを、でけーネズミに仕向けますが、

 

 

秒殺でやられます。

 

 

やられた白ネコは

 

 

向こう隣に、ネズミ取りの「技」がすごい黒ネコがいると言います。

 

 

 

 

 

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3)「技」の黒ネコがやられる

「技」の黒ネコがやられる

 

さっそく、黒ネコは

 

 

自慢の技を余すことなく、披露しますが

 

 

でけーネズミには全く通用せず、返り討ちにあいます。

 

 

やられた黒ネコは自分よりすごいネズミ取りの名手がいると言います。

 

 

それは「気迫」でどんなネズミも捕まえてしまう虎ネコだそうです。

 

 

すぐにショーケンは虎ネコにネズミ捕りをお願いします。

 

 

 

 

 

 

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4)「気迫」の虎ネコがやられる

「気迫」の虎ネコがやられる。

 

 

さっそく、虎ネコは自慢の「気迫」で、でけーネズミをビビらせて、とらえようとします。

 

 

しかし、

 

 

でけーネズミは、虎ネコ以上に「気迫」を発し、血走った眼でじりじりと歩み寄ってきます。

 

 

その様はまるで、アニマル浜口のようです。

 

 

いよいよ、我慢できず虎ネコは逃げ出してしまいます。

 

 

やられた虎ネコは自分よりすごいネズミ捕りの名手がいると言います。

 

 

その猫は灰ネコで、ネズミと争う気持ちではなく、寄り添う気持ち・・・・

 

 

つまり「和合」の精神で、警戒心を抱かせることなく、いかなるネズミも捕まえてしまうと言うのです。

 

 

すぐにショーケンは灰ネコにネズミ捕りをお願いします。

 

 

 

 

 

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5)「和合」の灰ネコがやられる

「和合」の灰ネコがやられる

 

 

さっそく、灰ネコは無心になる「和合」の精神で、部屋から出ていくように諭します。

 

 

しかし、でけーネズミは警戒心を解きません。

 

 

「噛みつきたくば、噛みつけばよい・・・」

 

 

と灰ネコは諭します。

 

 

 

かぷっ!!

 

 

でけーネズミは灰ネコの「和合」精神を受け入れず、噛みついてしまいます。

 

 

「ぎゃー!!!」

 

 

灰ネコもやられてしまいます。

 

 

 

 

 

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6)意気消沈するショーケン

意気消沈するショーケン

 

 

すっかり意気消沈したショーケン・・・

 

 

「もう、家に火をつけたろか」

 

 

そんな主人を見て、飼い猫である白ネコは

 

 

「これは、あくまで噂なのですが・・・・実は武神と言われている。ネズミ捕りに関しては、誰にも負けない達人がいると聞いたことがあります。」

 

 

と言いました。

 

 

それから、みんなで必死で探し回り、「武神」を探し出します。

 

 

その噂の武神は・・・・

 

 

 

 

 

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7)武神はむっちゃ おじいちゃんネコ!

武神はむっちゃ おじいちゃんネコ!

 

 

武神はむちゃくちゃおじいちゃんネコです。

 

 

動きもノソノソしていて、なんとも冴えません。

 

 

その姿からは、とても「武神」と言われていると想像できません。

 

 

 

 

 

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8)武神はでけーネズミのいる部屋に入っていく

武神はでけーネズミのいる部屋に入っていく

 

「大丈夫かな??」

 

と思いつつ、その武神をでけーネズミのいる部屋に入れてみると・・・・

 

 

 

 

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9)武神はでけーネズミを簡単にくわえて出てきた

武神はでけーネズミを簡単にくわえて出てきた

 

のろのろと、でけーネズミに近づいた武神は、かぷっとネズミをくわえて、そのまま部屋から出てきました。

 

 

あれほど暴れていて、手のつけようのなかったネズミが、武神にくわえられるがまま大人しくなっております。

 

 

これにはショーケンとネコたちはびっくり!!

 

 

そんなこんなで、でけーネズミを捕まえることには成功しました。

 

 

その後、ショーケンとネコたちは武神から、深い教えを受けることになります。

 

 

それは長くなりそうなので、後半に書く事にします。

 

 

 

 ↓続きをこちらをクリックしてお読みください。

 

 【後編】猫の妙術(ねこのみょうじゅつ)とは?老猫が語る剣術の極意とは?

 

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コメント: 1
  • #1

    三毛ネコ (土曜日, 27 3月 2021 15:26)

    武神スゲー!!
    でけーネズミの運命やいかに?!
    お話の続きが待ち遠しいです!