【前編】岡田式静坐法(おかだしきせいざほう)とは!?創設者 聖人岡田虎二郎(おかだとらじろう)とはどんな人物?

岡田式静坐法

 

どーも、こんにちは

 

 

合気道合心館のおがわです。

 

 

 

合気道の稽古では「丹田から力を出す・・・」という説明をします。

 

 

丹田はへそから下に三寸(9センチ)くらいのところを指します。

 

 

合気道に限らず、武道ではこの部分を重要視します。

 

 

 

なので、そんな感じで説明をしていると、会員さんから

 

 

「丹田はどのように作ったら良いのですか?」

 

 

と質問されました。

 

 

「この部分を意識を意識しながら、稽古をすると良いと思います。」

 

 

と答えました。

 

 

その会員さんは丹田を作るために色々他のことも研究されているようです。

 

 

それを聞いて、なんとなく自分の高校時代を思い出しました。

 

 

 

私の素敵な高校時代の思い出

 

今は丹田や中心軸は合気道の稽古の中で鍛えれば良いと考えていますが、 昔はいろいろ研究したものです。

 

 

私は心身を鍛えたくて、高校時代から合気道をはじめ、すっかり夢中になってしまいました。

 

 

稽古をしていくうちに、「中心軸や丹田はどうしたらできるのか?」とい疑問にぶつかりました。

 

 

そこで何とか中心軸や丹田を身に着けたいと色々な本を読み漁りました。

 

 

柳川先生の「空手の理」をバイブルに、肥田式強健術、岡田式静坐法、調和道呼吸法、二木式腹式呼吸法などなど

 

 

今みたいにインターネットがなかったので、本を見ながら、色々研究したのもいい思い出です。

 

 

ちなみに岡田式静坐法、調和道呼吸法、二木式腹式呼吸法は日本三大呼吸法と言われているそうです。

 

 

もう一度、勉強しなおす意味もあり、ぼちぼちブログでまとめて行こうと思います。

 

 

 

 

おがわ
おがわ
ちなみに、二木式腹式呼吸法の提唱者二木健三先生は合気道も稽古されていました。

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岡田式静坐法(おかだしきせいざほう)とは?

岡田式静坐法

 

岡田式静坐法(おかだしきせいざほう)とは、岡田虎二郎が創始した心身修養法の事になります。

 

 

 

座ではなく、坐が正式な表記です。

 

 

今ではあまり知られていない岡田式静坐法ですが、大正時代に大ブームとなりました。

 

 

最盛期は1万人~二万人もの門弟がいたと言います。

 

 

そのため当時の田中正造など著名人にも多く信奉者がいました。

 

 

いわば、坐禅を岡田風に工夫をしたもので、心身の健康に非常に効果があります。

 

 

正しい姿勢で正座をし、吐く呼吸を長く鼻から吐きながら、丹田を充実させていきます。

 

 

岡田によれば、静坐法をすれば、「心の平和、泰然たる静寂、不敵の胆力」を得る事ができると言います。

 

 

岡田はこの方法で医者も匙を投げた強度のノイローゼの青年を何人も治して、人々を驚かせました。

 

 

 

 

岡田虎二郎(おかだとらじろう)とは?

岡田虎二郎(1872年~1920年)
岡田虎二郎(1872年~1920年)

 

岡田虎二郎は1872年(明治5年)に三河国渥美郡田原町(愛知県田原市)の旧田原藩士族の次男として生まれました。

 

 

早産のために、生まれつき虚弱体質でしたが、13、4歳くらいの頃にある種の霊感を受けたことで、心身が一変、強健となりました。

 

 

それ以来、心身の改造に志すことになります。

 

 

田原小学校を卒業後は家業である農業を手伝います。

 

 

虎二郎は非常に研究熱心な性格で、独自の害虫駆除法を編み出したり、自作米で全国一位を受賞するなど農業改良運動家として活躍します。

 

 

また、農業と当時に、自身の心身改良のため食生活の研究や鍛錬法なども研究します。

 

 

1901~1905年にアメリカからヨーロッパに渡り見識を広めます。

 

 

帰国後に甲州の山中にこもり、自己鍛錬の後、兄弟を頼り、上京します。

 

 

1907年に、心身病弱者を救済するという広告を新聞に出します。

 

 

そして、実際に何人も治癒に導いたことから次第に訪ねる人も増え、1910年ころには相当の評判を呼び、日暮里の本行寺を借りて静坐会を始めることになります。

 

 

1911年には「岡田式呼吸静坐法」の雑誌連載が始まり、それをまとめた単行本はベストセラーとなり、一気に虎二郎の名は全国に知られるようになります。

 

 

 

 

虎二郎のは巨体、睡眠は4時間で、午前4時に起床し、5時に朝食、食事は簡素で、1日2回の水浴をするという生活を送っていました。

 

 

多くの門下生をかかえ、精力的に岡田式静坐法の普及につとめていた虎二郎でしたが、49歳のときに尿毒症で急死します。

 

 

 

 

 

おがわ
おがわ
虎二郎の死後、盛況だった静坐会も一気に衰退してしまいます。静坐会は虎二郎のカリスマ性にひかれて集まっていたのかもしれません。

■岡田虎二郎 門下の著名人

岡田虎二郎 門下の著名人

 

岡田虎二郎の門下生は最盛期で1万人~2万人と言われ、当時の著名人も多く在籍していました。

 

 

以下、一部ご紹介しますね。

 

 

田中正造 徳川慶久 安田善次郎 徳川慶喜 渋沢栄一 柳田誠二郎
 宮澤賢治 後藤新平 夏目漱石夫人 木下尚江 相馬黒光  高田早苗
天野為之 浮田和民 岸本能武太 坪内逍遥 東儀鉄笛 閑院宮
東伏見宮夫妻 中里介山 島村抱月 村井弦斎 郭沫若 中原悌二郎
芦田惠之助 筧克彦 福来友吉 岡田完二郎 橘孝三郎 八代六郎
今岡信一良 小山東助 星島二郎 足利浄円 加藤高明 西田天香
正田貞一郎 佐保田鶴治 倉田百三 寿岳文章    

 

 

「へぇーへぇーへぇーへぇーへぇー」

 

 

 

今、私の目の前にへぇーボタンがあれば連打していたと思います。

 

 

徳川慶喜とか渋沢栄一とかすごいメンツですよね。

 

 

 

 

 

岡田虎二郎はそんなスゴイ人たちを惹きつけるような大人物だったのだと思います。

 

 

ちなみに、TVなどで有名な齋藤孝先生が書かれた「代表的日本」の中でも、岡田虎二郎のことが紹介されています。

 

 

内村鑑三が書いた「代表的日本人」のちょっと新しい版みたいな感じですが、絶版になっているのかAmazonでは中古でしか購入できません。

 

 

 

■齋藤孝版「代表的日本人」

※クリックするとAmazonに飛びます。

今は中古でしか買えないようです。

 

人作りの伝統の再生をめざして、加納治五郎の武道力・与謝野晶子の女性力・佐藤紅緑の少年力・斉藤親子の翻訳力・岡田静三郎の座禅力の五つの力の中に手がかりを探る。

 

【内容説明】

 

教育が近代日本の驚異的な発展の基礎であったにもかかわらず、現在、初等教育から高等教育まで混乱を極めている。

 

その再生の契機を、日本古来の伝統を近代に移し替えた嘉納治五郎の武道力、女性の社会進出のきっかけを作った与謝野晶子の女性力、少年に希望の大切さを教えて社会に活力を与えた佐藤紅緑の少年力、斎藤秀三郎(英語)・秀雄(クラシック)親子が示した文化の翻訳力、岡田虎二郎の静坐力に求め、その有機的なつながりを解き明かす。

 

引用:紀伊国屋書店

 

 


 

 

内村鑑三の「代表的日本人」に関しては、こちらのブログでまとめています。

 

 

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

 

 

 

 

岡田虎二郎の評価

岡田虎次郎の評価

 

岡田虎次郎は当時の人々からどのように評価をされていたのでしょうか?

 

 

 ある人はこのように虎二郎を評価しています。

 

 

 

 

ある人
ある人
「近世日本で三大真人をあげるとしたら、白隠禅師、二宮尊徳についで岡田虎二郎の名を挙げるのに躊躇しないだろう。」

 

 

 

また、別の人はこのように虎二郎を評価しています。

 

 

 

別の人
別の人
「明治以後の日本で最も偉い人物は岡田虎二郎である。」

 

 

 

足尾鉱毒事件で有名な政治家、田中正造はこのように評価し、20歳も年下の虎二郎を崇敬していたそうです。

 

 

 

田中正造
田中正造
聖人とはこの方(岡田虎二郎)のことでしょう、 古来支那に孔子出で、印度に釈迦あり、猶太に基督(キリスト)が生れ、 聖人はみな外国にあって、まだ我が日本には出なかったのであるが、 今度こそは我が国にも聖人が生れました

 

 

といずれも大絶賛です。

 

 

 

岡田虎次郎 語録

岡田虎次郎先生 語録

 

 

●「あえて求むるなかれ。無為の国に静坐せよ。坐するに、方三尺のところあらば、天地の春はこの内にみなぎり、人生の力と、人生の悦楽とはこの中に生ずる。静坐は真に大安楽の門である。」

 

 

 

●「静坐するには何らかの希望を持ってはいかぬ。静坐して悟りを開こうなどと思うのは間違いである。」

 

 

 

●「無念無想になろうとか、精神統一とか、精神集中なんどは一切考えてはいけません。」

 

 

 

●「眠っているような状態を求めるのは誤りである。過去を思わず未来を考えず、妄想を起こさずに、ただ姿勢を正しくして腹に力を入れることだけを考えればよい。」

 

 

 

●「つねに身体の重心を安定させることを心がけていればよい。身体が定まらないで心を静かにしようとするのは、桶を揺り動かして、中の水を静かにしようとするようなものである。」

 

 

 

●「静坐の姿勢は自然法に合する姿勢だ。五重の塔が倒れぬのは、垂直線がしっかりしていて物理的均整をたもっているからだ。静坐の姿勢で坐っていると前後左右から突かれても倒れない。」

 

 

 

●「体の垂直線がきまれば心の垂直線もきまって、泰然たる静寂も、不敵の胆力もこれから生まれる。」

 

 

 

●「まず、先に腰をきめる。腰を立てよ、一番大切なことを忘れてはいかぬ。大木が根を張ったように。」

 

 

 

●「このままじっとして、呼吸を静かに、鼻から長く息を吐き出しながら、お腹へ、できるだけ力を入れていただきます。」

 

 

 

●「一息一息に満身の力がこの一点(丹田)に集まるように。」

 

 

 

●「無念無想になろうとするな、ただ油断なきこと。腹の力を抜かぬこと。」

 

 

 

●「静坐中いろんなことが思われるのは、思うまいとしないで、風の通るように勝手に通らせておいて、心を丹田の方にもって来るのです。静坐中、丹田の力を忘れたりしてはいけません。」

 

 

 

●「嫉妬、憎悪、憤怒、野心、疑心、その他の悪徳のおこる時は、丹田の力が抜けています。」

 

 

 

●「われわれはいつも心を平和にして下腹に満身の力を入れていて、悲哀、怨恨、憤怒、嫉妬等のごときあらゆる悪徳を心にとどめてはならぬ。寒暑の変化、黴菌の侵害等、すべて外物の刺激のために、わが心身を制せられてはいかぬ。これらのために侵害せらるるは、畢竟、我が方に油断があり、すきがある故である。」

 

 

 

●「ヤジロベエという玩具は、これを指頭にのせ千変万化に動かしても倒れない、落ちない。ヤジロベエを見ればよくわかる。これが静坐の根本である。」

 

 

 

●「静坐の姿勢は厳格でなければならぬ。少しくらい間違っても、肉体上には相当の功を収めるが、本当に人格を完成することはできぬ。」

 

 

 

●「静坐していれば智・徳・体、皆発達する。人は心身さえ修養により改造し得ば、誰人の頭も有為の能力を発揮する。」

 

 

 

●「いわゆる静坐は静坐の本義ではない。行住坐臥、一挙手一投足が静坐にならねば駄目だ。」

 

 

 

●「一呼吸、一呼吸に自己という大芸術品を完成せよ。」

 

 

 

●「丹田の外の力はすっかり抜いて。」

 

 

 

●「まあ黙ってお坐りなさい。」

 

 

 

引用:Wikipedia  静坐の友

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後編に続く・・・

 

 

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