どうも、おがわです。
あなたは「柔よく剛を制す」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「 柔道の言葉だよね??」
という方がほとんどではないでしょうか?
実は、「柔よく剛を制す」は、もとは中国の古い兵法書である「三略」に出てくる言葉なのです。
今回は少し「柔よく剛を制す」に関して、詳しく調べてみました。
「柔よく剛を制す」の読み方、意味、対義語、類義語
では、以下に「柔よく剛を制す」の
読み方、意味、対義語、類義語を簡単にご紹介いたしますね。
1)「柔よく剛を制す」の読み方
じゅうよくごうをせいす
2)「柔よく剛を制す」の意味
一見、弱そうで柔らかくしなやかな者が、かえって強そうで剛力な者に勝つことができるという意味
3)「柔よく剛を制す」の対義語
剛よく柔を断つ(ごうよくじゅうをたつ)
4)「柔よく剛を制す」の類義語
柳に雪折れなし
「柔よく剛を制す」の由来と出典は?
「柔よく剛を制す」は三略(さんりゃく)に出てくる言葉です。
三略は中国の七つの優れた兵法書「武経七書」の内の一つです。
実は三略の中では対義語である「剛よく柔を断つ」とセットで登場します。
必ずしも柔が剛より強いという事ではなく、
状況を見極め、「柔」の戦術か、「剛」の戦術か臨機応変に選ぶことが大切だと説かれています。
現在の日本では、柔は必ず剛より強いと解釈されていることが多いですが、それは誤解です。
柔と剛を両方兼ね備えて、状況により、どちらの戦術でいくか、臨機応変に対応するべきだというのが、本来の三略の伝えたいことになります。
老子も「柔よく剛を制す」に近いことを言っている。
実は老子も柔よく剛を制すと、同じような事を言っています。
弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知らざる莫きも、能く行なう莫し
「弱いものが強いものに勝ち、柔よく剛を制すとは世によく知られたことだが、それを行うとなると難しい」
引用:老子
老子は三略が書かれたより、ずっと前の人なので、(実在したかは??)
柔よく剛を制すは老子のこの言葉に影響を受けたとされています。
「柔よく剛を制す」を実際に行うとなると、とても難しいと老子は言っています。
■「三略」を読む
「孫子の兵法」に比べてマイナーですが、「三略」は中国の古典の兵法書です。
今でもよく読まれていまる名著になります。
時代が変わっても色あせることのない真理が書かれているのだと思います。
■「三略」の動画
六韜の動画もはっておきますね。
あわせて見てみてくださいね。
「柔よく剛を制す」を英語で言うと?
中国語の古い言葉と同じ意味の英語なかなかないようですが、
DMM英会話のサイトでは、以下の3つを紹介されていましたので、引用させていただきます。
1)soft and fair goes far
2)willows are weak, yet they bind other wood
3)The soft overcomes the hard; and the weak the strong.
引用:DMM英会話
「柔よく剛を制す」10の例文をご紹介
例1)柔よく剛を制す。相手の力を利用すれば、小さくても勝てるのです。
例2)鍛えた技で力勝負をしたら、相手の小技にやられた。柔よく剛を制すである。
例3)10キロ差もある相手に勝ったよ。まさに、柔よく剛を制すだね。
例4)柔よく剛を制すとも言うように、あまり強引なやり方はやめておこう。
例5)柔よく剛を制す。頭ごなしに叱るのではなく、やわらかい言葉で諭そう。
例6)「柔よく剛を制す」を合言葉に、子供たちと接していくつもりです。
例7)彼は自分の体を使い、「柔よく剛を制す」という戦術を実践した。
例8)怒鳴らずに、優しい言葉で諭したら、改心してくれた。まさに、柔よく剛を制すだ。
例9)柔よく剛を制すというように、あまり強硬な手段はとらないほうがいいかもしれない。
例10)小さいからといって弱いだろうと決めてかかったら、柔よく剛を制すで負けてしまった。
引用:国語力アップ.com
「柔よく剛を制す」は日本武道の理想形
「柔よく剛を制す」と聞いて、私たち日本人が思い出すのは、柔道だと思います。
柔道の創始者である加納治五郎は「柔よく剛を制す」を柔道の技の理想とされていたようです。
つまり、
相手の力をうまく利用して、小さく非力な人でも、大きく剛力な人を、投げ飛ばすことができる技を柔道の理想とされていたということです。
少林寺拳法には「剛柔一体」という考え方がある。
すこし、話がそれますが
少林寺拳法には「剛柔一体」という考え方があります。
剛法・・・突きや蹴りなど
柔法・・・投げや関節技など
「柔よく剛を制す」「「剛よく柔を断つ」の両立
状況を見極め、「柔」の戦術か、「剛」の戦術か臨機応変に選ぶことが大切
という三略の考え方を、もっとも体現している武道は少林寺拳法かもしれません。
参考:横浜大六天道院
加納治五郎先生と合気道
私は合気道を20年以上稽古しています。
合気道は柔道と違い、試合を行いませんが、同じように「柔よく剛を制す」の境地を目指します。
なので、年齢、性別、体力、体格の異なる人が、ともに稽古を行います。
柔道と合気道にかんして、こんな話があります。
加納治五郎先生は小柄な合気道開祖 植芝盛平先生(身長156㎝)が、自分より大柄なお弟子さんをいとも簡単に投げる姿を見て
「私の求めていた柔道こそ、これだ!」と感激されたそうです。
その後、ご自身のお弟子さんを5名を合気道に派遣されました。
合気道開祖 植芝盛平先生の動画
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