”手” の教え ~生きている手とは?~

「生きている手を持たせると、相手が自分の力で崩れる(谷本敏夫)」

 

「生きている手が大切、死に手はいけない」

 

 

と私たちの師匠である谷本館長はよく言われます。

 

 

あなたはそれを聞いて・・・

 

「いやいや・・・ボクが生きてるんだから手も生きているに決まっているじゃないか!?死んでいる手ってウォーキングデッドじゃないんだから」

 

 

・・・と思うかもしれません。

 

 

「うぉーーーー!手も死んでるから関節技は痛くなーい!!」

 

 

 いやいや、「そういう事ではありません💦」

 

「死に手」というのは武道では「気力のない手」の事を言います。

 

合気道では、だら〜と脱力しきった手の事を言うんですね。

 

 

決して、ゾンビの手の事ではありません。

 

 

谷本館長の師匠である高知の佐柳先生からよく

 

「死に手はダメだ」

 

と言われていたそうです。

 

佐柳孝一師範

引用:高知県合気道連盟
引用:高知県合気道連盟

 高知県における合気道の発展はひとえに佐柳孝一先生の御尽力によるものです。 佐柳師範は昭和35年に開祖植芝盛平先生の許可を得て四国で初の財団法人合気会の地方支部を設立されました。以来40年にわたり高知県内はもとより四国島内で合気道の普及に心血を注がれました。

 高知県支部道場、中村合気会道場、高知県立武道館道場及び高知大学合気道部、松山商科大学(現松山大学)合気道部、高知女子大学合気道部、高知工業大学合気道部、高知県庁合気道部の各道場、大学、社会人団体道場を設立され平成11年7月に76歳で逝去されるまで指導、普及活動に東奔西走されました。

 現在、県内で合気道を指導されている方や団体の多くは佐柳師範の薫陶を受けた門人であり、諸般の事情から独立され新たな考え方に基づき普及指導を行っておられるものです。

 我々、高知県合気道連盟は佐柳師範の求められた愛の武道という理想を守り育んでいこうという決意の下、日々稽古に励むとともに人間としての成長を追及しております。

「級のうちは技が掛からなくても、しっかり指を張りなさい(谷本敏夫)

 

では、「生きている手」とはどのような手をいうのでしょうか?

 

谷本館長からは「手」に関して、このような事を教わりました。

 

  • 「指をしっかりと張って、相手に手を持たせると、相手の力で少し小指側から丸くなる。」
  • 「指を張ると相手とぶつかって技が掛からないので、脱力(死に手)してしまう。指を張った手と脱力した手の間に生きている手がある。」
  • 「生きている手を持たせると相手が自分の握る力でフラフラする。」

 

館長から教わった「手」を写真でまとめると以下の通りです。

 

 

(注意)写真のモデルは小川の手ですので、形だけ真似しています。
(注意)写真のモデルは小川の手ですので、形だけ真似しています。

 

死に手

 

しっかり手を持たれた場合、指をしっかり張るとぶつかるので、みんな死に手になってしまう。

力を抜いた死に手は肘など色々な関節は動くので、しっかり持たれても技をかける事ができる。しかし、相手へ影響は少なく、崩すことはできない。

 

 

指を張った手

 

合気道に入門すると初めに教えられます。でもしっかりと持たれると、ぶつかって技がかからないので、次第に指を張らないようになりがちです。

 

 

生きた手

 

指を張った手から少し、小指側から緩んだ手。この手は自分で作るのではなく、相手の握る力で作る事が重要です。

 

 

【小川メモ】

  • 「級のうちは技がぶつかって技がかからなくても、指をしっかり張って、指先に意識をいかせる事が重要」
  • 「指を張ったのと同じ気持ちで相手の握りに合わせ事が重要」

 

生きた手・・・指を張ったのと同じ気持ちで相手の握りに合わせる。

手をしっかり張った状態で強く握られると自然と小指側から曲がる。

 

ここれ人差し指はあまり曲がらないことが重要だと思います。

 

なぜなら、人差し指は攻め(入身)の役割を果たすからです。

 

(注意)例によって、毛むくじゃらの手のモデルは小川なので、形だけ真似しています。

 

 

谷本館長の動画

谷本館長の「手」を持った感覚は実際に体感しないと分からないと思います。

 

手を持っただけで「あーダメだ」と思うような手です。

 

言葉では表現しにくいですが、それが「生きている手」という事なのだと思います。

 

 

 

手の内にある入身転換

合気道の代表的な動きである「入身」「転換」

 

それがこの手の中に存在します。

 

 

入身で相手の中心を攻めて、転換で中心ごと崩すという構図になります。

 

 

谷本館長の尋常ではない技の崩しの秘密はこの手にあるのかもしれません。

 

 

当然、この写真の手のモデルは小川なので、谷本館長の手の写真も載せておきますね(^^)

 

 

受け身は中心から崩されます。
受け身は中心から崩されます。

「生きている手」ができているかは相手の崩れを見る

「生きている手ができるいるかは相手を見る。生きている手を持つと相手の力が流れてふらふらする(谷本敏夫)」

 

今回は「生きている手」をテーマに書いてみました。

 

「生きている手」は張りすぎても、緩めすぎてもいけないようです。

 

館長「張りすぎだ。もう少し相手の握りに任せてみなさい」

 

小川「こうですか?」

 

館長「そうそう、手を持っている相手がフラフラしてきたやろ」

 

小川「この手ですね」

 

館長「あー緩めすぎた・・・相手に崩れが戻った」

 

小川「えー💦」

 

 

 

私が館長から教わった感覚でいうと、「生きている手」は張ると緩めるの間のただ一点に存在する。

 

しかも緩めるより張る方に近い印象です。

 

 

 

館長曰く

 

正解は相手の崩れ方を見るしかないそうです。

 

本当にその手が「生きている手」なのかは相手の崩れ方をみて自得していくしか方法はありません。

 

まだ、感覚的にシッポを掴んだかな??くらいですが、気長に取り組んでいきたいと思います。

 

 

まだまだ、やる事がいっぱいある合気道

 

やっぱり楽しくて止めれません(^^)

 

 

最後にこの歌を聞いて

 

ボクは生きているという事を再認識して、「生きている手」の稽古に励みたいと思います。

 

 

 

 

 

次回は「相手の握りに合わせる」という部分をもう少し掘り下げて解説をしていこうと思います。

 

こうご期待!

 

 

 

↓こちらの記事も読んでくださいね。

「 ”手” の教え Part2 ~握りに合わせる?~」

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